【3】阿寒岳

【1982年9月5日】【2010年7月5日】

大学1年の夏休み後半、8月30日~9月20日北海道チャリンコ一人旅に出発。上野駅を14:48発の常磐線で仙台へ、東北本線に乗り継ぎ…途中の花巻で集中豪雨に遭って青森駅には2時間遅れて翌朝2時過ぎに到着。2:33発の青函連絡船「八甲田丸」にギリギリ間に合って乗船、6:30遂に北海道函館に上陸。室蘭本線で洞爺駅まで輪行し、自転車旅をスタート。

洞爺湖、支笏湖、苫小牧、鵡川、襟裳岬、池田、足寄を経て9月4日に阿寒湖畔入り。翌日、北海道1座目の雌阿寒岳へ向かう。西側登山口のオンネトー湖は北海道三大秘湖の一つで、青緑色の神秘的な湖面が美しく、湖水越しの雌阿寒岳・阿寒富士の景観は最高に美しかった。雌阿寒岳まで僅か2時間弱で登れたので、隣の阿寒富士にも予定外の登山。こちらは見た目と違って砂山を登るようなザクザク登山で足元が抄われて意外な苦戦に汗が噴き出す。下山後、辺りに誰も居なかったのでオンネトーに飛び込んで、水浴びしながら絶景を独り占めする贅沢な時間を過ごした。
しかし、その日はショックな出来事も…出発来の写真をカメラの巻き戻しミスでパーにしてしまったこと。当日の日記には、洞爺~支笏のダート道の峠を砂埃まみれで越えた苦労を象徴する写真を失って、悔やみ切れない落ち込み情けない思いをした記録が残されていました。

残る雄阿寒岳へ登ったのはそれから30年近い時を経た2010年、愛犬🐕マロンを連れての車旅でのこと。この時も前と同じく写真撮影エラー…今度は登山後、屈斜路湖から弟子屈までの釧路川下りの途中、カヌーが沈してデジタルカメラを水没、機械自体がパーになり北見で買い替える羽目になったもの。本件はカヌーが大破し、首輪で船に括られていたマロンが急流の中を30秒以上水中に投げ出され、命辛々助かったという人知れずの大水難事件だったので仕方なし。
どうやら阿寒には何か因縁があるようだが、それを振り払うべく…またいつかリベンジに行かねばと性懲りもなく思ってます。

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