【91】男体山

【2015年7月31日】

男体山への登山道は麓の二荒山神社の開門とともに始まる。今朝、開門の5時半を待って登山開始。暫く先行する若いカップルの後を並走していたが、僅か30分で男性がバテてストップ。それもその筈、グレート・トラバースの田中陽希氏並みのハイペースで歩く私に抜かれまいと、ペースを崩してまで逃げておられたご様子(多分、彼女の前で張り切り過ぎたんだろう…)。
一本調子の上り道を2時間余りで登り切って、ピークにはコースタイムの半分強で到着。例のカップルは1時間遅れで先程無事辿り着かれた模様。ペースを崩して無理すると、足が動かなくなることがあるので先ずは安心した。
今夜は10時から年に一度の男体山登拝祭があるんだそうで、500~600人の登山者で賑わうらしい。深田久弥も昭和17年の奥宮登拝祭の日に男体山へ登ったと書いている。
私が大学時代に所属していたバックパッキングサークルの逍遥会では、春の新人養成合宿で毎年日光へやって来ては下級生が初めて重たいキスリング地獄を味わうという定番コース。ところが、私同様に天の邪鬼集団のクラブは何故かメインのこの山を外して周りの家族5岳(女峰山、太郎山、大小真名子山)や戦場ケ原をフィールドにしていた。
だから、自分は日光を象徴するこの山へ登ったことがなかった(華厳滝も今日初めて行ってみた)。
初登頂してピークから想い出されたのは、あの辺はキツかったなぁ…とか、打ち上げ場所の⛺光徳牧場ではバカやったなぁ…とか他愛のないもの。これも一番高いこの山から見下ろして、初めて実感できること。
収穫有りということにして1時間以上の長居の後、天の邪鬼な自分には賑わいは合わないため、登拝祭目当ての沢山の登山者がやって来る前に下山した。

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