【68】岩手山

【2010年7月11日】

北海道函館から大間へフェリーで渡り東北の秀峰 岩手山へ。別名、南部富士と呼ばれる通り、盛岡の街から眺めるこの山の存在感は大きく、深田久弥も「一つの都会に一つの山がこれほど大きく力強く迫っている例は、他にはないだろう」と評している。
私も大学時代のGW東北自転車旅して以来何度かこの辺りを旅したことがあり、見る方向によって違った形の面白さにも気付いていたが、何故かこの山に登る機会はなかった。
今回は満を持して岩手登山に臨むこととし、端正な富士山型に眺めることのできる東側の柳沢登山道馬返しコースを選択した。
6時半に標高630mの馬返しを出発し、9時半には8合目避難小屋に着いて小休止。そこから少しの不動平(1,828m)から先は木々のない剥き出しの道となり、御室火口淵の頂上登山道には信仰の山らしく石仏が点在して道標となっていた。
標高2,041mの薬師岳山頂に到着した10時半頃には、週末ということもあって沢山の登山者が登っていたため、🐕犬同伴で肩身が狭い思いに引けを感じていた私は休憩をとることなく岩手山神社奥宮のある御鉢を一周して即下山の途へ。
今回は週末の賑わう岩手山を慌ただしくピストンして終わったが、またいつか八幡平から岩手山へ連なる峰々(源田ヶ岳、三ツ石山、犬倉山、姥倉山)の縦走をゆっくり愉しみたいものである。

  • はてなブックマークに追加