【32】雲取山

【1986年2月8日】

卒業を控えた2月初旬、学生時代最後の登山で訪ねたのは雲取山。春に東京を離れるので、恐らくこの後わざわざ東京へやって来て登る機会もなかろうということで、遅れ馳せながら東京都最高峰のこの山へピストンすることにした。
奥多摩からお祭を経て三条の湯登山口(標高1,100m)から千葉さんと共に入山、冬期なので当然アイゼンは必要ながら2時間45分で雲取山頂上(2,018m)へ登頂した。その日の天候は晴れ時々曇り、風弱く降雪もなく温かい登山には最適な小春日和であった。
冬時期に登ることにしたのは、空気が澄んでいるのでもしかすると東京都内一円が俯瞰できるかも…という思惑もあったためだが、流石にそこまで上手くはいかなかったものの、ピークから奥秩父の山々も見渡せて有終の美を飾るに相応しいアベック山行であった。

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