【14】奥白根山(日光白根山)

【1983年10月10日】

大学2年の秋、逍遥会メンバー4人(高根㊚・古郡㊚・塩田㊛)と先輩の知合い理学部生(菊池㊚・高原㊛・島田㊛・瑞穂㊛)の計8名の混パで日光への紅葉狩り山行に出掛けた。
10月8日の昼過ぎ、浅草発東武線で日光を経てバスを乗り継いで15時48分赤沼で下車。初日は雨の中を戦場ヶ原を散策して湯元へ、菅沼キャンプ場のバンガローに宿泊。夜12時頃まで皆で歌ったり騒いだりして、雨の夜を過ごした。
翌9日も残念ながら雨のため奥白根登山を諦めた逍遥会の3名はここで下山し、残る5名は戦場ヶ原の紅葉を眺めながら竜頭ノ滝まで散策。昼過ぎにようやく雨が上がり、鮮やかな紅葉を満喫できた。島田・瑞穂の女性2人とここで別れ、諦めの悪い菊池・高原両名と私は再度奥白根山への登山を目指し、湯元までバスで戻ることにした。湯元での宿は飛び込みで温泉寺へ、無理に頼み込みお堂脇の部屋を設えて頂いた上に、素泊まりの我々にうどんの差し入れを頂くご厚意に与った。
翌10日朝5時半、未だ暗いうちに出発して道に迷ってしまって藪漕ぎしたり、日光湯元温泉スキー場上からは木の根っこを掴んでよじ登る急登続きに苦戦。10時過ぎに奥白根山頂(2,578m)へ到着、雨上がりの澄んだ空気で視界最高にして写真を撮りまくり。頂上付近は晩秋的雰囲気で、下界が紅葉真っ盛りという絶妙なコントラストの中で、頂上外輪山の直下には五色沼や弥陀ヶ池の火山湖、北山麓には丸沼・菅沼、南東側には戦場ヶ原とその先の男体山・中禅寺湖の遠望という変化に富んだ絶景には感動した。温泉寺まで戻って入浴の後、心を満たされて帰路につく。

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