【71】荒島岳

【2013年7月16日】

荒島岳は深田久弥が母方の地元にあって幼い頃から見馴染んでいた思い入れのある山で、百名山として福井から唯一選んだ山として知られる。標高も1,524mと決して高い山ではなく、岐阜県境にある能郷白山(1,617m)の方がこれより高いが、深田曰く山の気品のある点では荒島岳の方が上としている。
私は前年から福井市での仕事の機会があって白山に二度目の登山を果たした帰りしな、序にこの山に立ち寄ることにした。この山の登山を安易に考えていた私は、高地まで林道が通っているという佐開登山口を車で登って行くも途中崖崩れで通行不能となり、また野生の猿の群れが威嚇してくるという出来事に遭遇しこのルートから一時撤退。
翌朝、白山疲れの愛犬🐕マロンを車に残して別ルートの勝原登山口(標高330m)から登り直すことにした。このコースは1,200mの高度差があるため、それなりの覚悟の下に6時前出発、2時間余りでピークに到着した。あまり期待をしていなかった山であったが、ブナの原生林の中を行く登山道の雰囲気は中々のもので、また山頂から望む越前大野、勝山の盆地、白山をはじめ恵那山から南アルプスまで遠望することができて意外な好展望に満足の山であった。

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