【47】御嶽(御嶽山)

【1998年7月28日・9月6日】

2014年大噴火した御嶽山は、私にとっても二度登って突き放された鬼門の山だ。
一度目は白山、乗鞍岳を愛犬🐩パピと登頂した後、長野・岐阜県境の野麦峠を通り掛かった際に直前発生したと思われるバイクと車の接触転倒事故の通報を頼まれ、中々やって来ない救急車・警察を待って入山予定が狂ってしまい、結局、天候不順のため途中下山せざるを得なかったこと。
飛騨小坂登山口の濁川温泉(1,750m)から飛騨小坂口登山道を湯の花峠を経て9合目飛騨頂上の五ノ池小屋まで上ったところで大雨となり、時間的制約もあって撤退を余儀なくされた。

二度目は〇年後、前回犬🐩連れだったことが霊峰御嶽の怒りに触れたかも知れないと心改めてリベンジに向かう。木曽福島に前泊して朝一番のバスで王滝口登山道の田ノ原(2,200m)から出発。
王滝頂上から御嶽神社奥社本宮のある剣ヶ峰(3,067m)登頂は果たしたが、天候はまたも雨で濃霧のため周りの展望も全く見えなかった。それでも頂上部の散策はしておこうと欲張って、サイノ河原を巡って前回行けなかった二ノ池、三ノ池、四ノ池と周遊する。予想以上に広大な山頂域に同じ道を戻るのも嫌だったので8合目金剛堂までショートカットを試みたのが大失敗、登山道を見失い現在地すらわからない最悪な状況に陥ってしまった。結局、2時間余りうろついて元道に戻り、遭難は何とか逃れられたものの、薄暗がりの中を7合目行場小屋の先から御嶽ロープウェー運行時間ギリギリに間に合って無事下山できた。

今度こそ御嶽頂上からの眺望を愉しみたいと思いつつ、他の百名山消化の旅を先行して苗場山頂で麗らかなひと時を過ごしていた2014年9月27日11時52分、この山で戦後最悪の火山災害が起きた。
今もなお御嶽登山は解禁されておらず、いつまた登れるようになるかは定かでないが、その時が来たら是非、被害に遭われた登山者の慰霊を兼ねて自分の因縁晴らしにもう一度登ってみたいと思っている。

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