【22】鷲羽岳

【1984年8月18日】【1992年8月23日】【2008年8月11日】

鷲羽岳には3度登っているが何れも天気に恵まれる縁起のいい山だ。特に、私が好きなのはピークから槍ヶ岳を眺める絵で、天空遥かに槍を俯瞰し足元に鷲羽池の青い湖水が見える眺望である。
初めてその絶景に出逢ったのは大学3年の夏の裏銀座縦走時。野口五郎岳~黒岳(水晶岳)~ワリモ岳~鷲羽岳と、終日快晴の登山日和のこと。初日に大バテして先行きどうなることかと心配した大岩君も、この景色を眺めて「槍行きてぇ…」としきりに絶叫したのが想い出される。その日は三俣山荘キャンプ場まで4時間19分+水晶ピストン45分の行程だった。

2度目は家内と結婚した夏、折立から薬師峠、雲ノ平を経て再び鷲羽岳ピークに立った。この時は妻が中間地点の薬師沢で体調を壊し、行くも帰るも仕方ないので私がダブルザックで行程を消化。雲ノ平の各庭園(アラスカ・アルプス・ギリシャ・スイス)もガスに覆われて残念な山行だったが、8月23日ようやく晴れて祖父岳(2,825m)で御来光を拝んで鷲羽岳での大展望と再会できた。

3度目の鷲羽は単独行、燕岳から槍ヶ岳までは学生時代と同じルートを辿り、西鎌尾根を貫いて到達した。この時も快晴の景色を堪能し、ワリモ岳北分岐から黒部源流点、水晶池を通って高天ヶ原温泉へ下りアルプスの秘湯を満喫。翌日、奥スイス庭園経由で雲ノ平へ登り直して以前家内と訪れた際には見えなかった景色を堪能後、その時と逆コースで薬師沢、薬師峠を経て薬師岳から北上して立山室堂に至る1週間のロングコースを辿った。

  • はてなブックマークに追加