八ヶ岳・秩父・南関東

東京からほど近いところにある名山である。いずれの山も古くから人々とつながりを持ち、歴史を刻んできた。信仰の山として、里山として、人々の暮らしに深く結びついてきた。いま水源地として生活を支え、リゾートやレジャーの地として身近にある。~鳥瞰図で楽しむ日本百名山~

私にとっては日本百名山で最初に登頂した№1丹沢山、最後の完登を果たした№100富士山と、個人的な登山歴の中で図らずも因縁深いエリアである。首都圏からのアクセスの良さと比較的登り易い山が多いためか、他の地域と比べて多くの登山者で賑やかという雑感がある。
そのイメージから天の邪鬼な自分を遠ざけ続けてきた訳だが、10年前ようやく八ヶ岳の主稜線を踏んだ時には人気の理由が素直に心に響いてくるのを感じた。また、どの山のピークに登っても、先ず探してしまうのが富士山だった。日本人の心の山、富士の高嶺で有終の美が飾れたことは感慨一入である。

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