【2015年7月28日】

白根山と書く山は日光にもあって、両方とも火山の様相を呈しているので紛らわしい。私はどちらも学生時代に登った記憶があるのだが、どうも草津の山の写真が見当たらない。実は登ってなかったのか？…との疑問から遠征リスト入り。
ところが、未明3時頃から強烈な雷雨が朝8時頃まで続いたため、半ば今日の登山を諦めていたら雨があがった。じゃあ…ということで、天候不純を覚悟の上で登山口を目指した。
しかし、今度は火山活動の活発化の影響で、白根山頂付近の駐車場が閉鎖されていて車は通過することしか出来ないということで、志賀草津道路（国道292号線）の日本最高所の国道地点まで行って折り返した。
登山可能なのは隣接3㎞の本白根山のみということで、一旦国道を降りて本白根山ロープウェイに乗り換えてピークを目指した(ロープウェイ頂上駅が登山口)。
雨は上がっても雲は途切れないため、パノラマ展望は無理だったものの、白根山の火口周辺の景色は十分に堪能。深田久弥が本白根山の火口について、古代ローマの円形劇場を思わせると記述した通り。おまけにこちらは北海道の大雪山に匹敵するほど、高山植物の女王コマクサの大群落も楽しむことができてお得感を感じる登山となった。

p.s.2018年1月23日、ノーマークだったこの本白根山の鏡池付近から水蒸気爆発による死傷者数名の惨事が発生。鏡池は私も珈琲休憩をとった場所だった…。