【66】斜里岳

【2010年7月4日】

アイヌ語でオンネプリ(大きく根を張った山)と呼ばれる斜里岳は、学生時代に知床から網走にかけてのオホーツク海岸線を自転車で旅して以来、バイクや車で何度か走る度に気になる存在だった。
実際に登る機会に恵まれたのは初めて見てから28年経過した2010年のことだった。海岸沿いの斜里町から登山口のある清里町方面に入ると、広い畑越しに伸びやかな裾野を持つこの山が写真に入りきれない程大きくハッキリ見え始め次第に気分が高揚してくるのを感じた。
清岳荘前の登山口(標高680m)に車を停めて登山開始。下二股分岐から早く展望を愉しみたかったので尾根沿いの新道を上り、谷沿いの旧道を下るコースをチョイスした。ところが熊見峠を経て上二股で新旧ルート合流、馬の背稜線筋に出た頃には辺り一面ガスに覆われ視界がなくなり、頂上手前から雨も降り始めてくる残念な悪天候となる。時候は未だ7月初旬と寒い中、お供の🐕マロン(4才)も登山疲れで座り込んでいたのでピークを踏んで早々に下山を開始。ここでコース選択のミスを痛感させられることとなる。雨で谷道の水量が増え、途中いくつもある滝を愛でるどころか渡渉の度に靴上浸水という厳しい帰り道となってしまった。
また、是非晴れた日に登って、今度は山頂から知床・オホーツク(北東)、摩周・屈斜路(南西)の景色を眺めてみたいものだ。

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