【77】大峰山

【2014年5月24日】【2017年11月2日】

学生時代の思い出に残る過酷な秋合宿の記憶を辿って吉野から入山、初日の5月23日当時下山した逆コースを登って山上ヶ岳(1,719m)へ。当時は余裕がなくて行けなかった名所の西ノ覗岩を眺め、再度山頂を踏破して因縁の小笹宿にて⛺テン幕。
翌24日5時半出発、女人結界を遡って大普賢岳(1,780m)に7時には到着、今度は大峯奥駈道を南下して国見岳(1,655m)、行者還岳(1,546m)、天川辻と続く長い尾根筋を辿って14時半頃山頂に天川の弁才天の奥宮を祀る弥山(1,895m)への登頂を果たした。頂上付近は伊勢湾台風の爪痕と思しき立ち枯れの白骨樹に覆われる異観の呈であった。未だ時間的余裕もあったため、そのまま近畿最高峰の八経ヶ岳(1,915m)を目指す。天然記念物のオオヤマレンゲを鹿の食害から守るフェンスが設置された登山道を進むこと15分足らずでピークに到達。その日、更に南下して楊枝ノ宿小屋にて2日目の行程を終える。
翌朝、仏生ヶ岳(1,805m)、孔雀岳(1,779m)を越えて修験道の聖地 釈迦ヶ岳(1,800m)に登頂。山頂には立派な釈迦如来の銅像が立っていて、その昔里から数人がかりで引き上げたと云う。その日のうちに帰らなければならない私は、中々いい雰囲気で泊まりたいなぁ…という気持ちに誘惑された深仙宿のキャンプ地に未練を残して通過、大日岳(1,593m)の岩山に巻き道から登った後、大峯奥駈道の北部・南部境界の太古ノ辻まで進んで前鬼小仲坊の登山口へと下山した。ここは676年に役行者に従った鬼の夫婦‥前鬼(夫)御鬼(妻)の末裔、御鬼助さんが今なお居着いて営む由緒ある宿坊で多くの宿泊者で賑わっていたが、残念ながらここもスルーしてバスの走る前鬼口へと急いだ。

その3年後の2017年11月1日~3日、今度は紅葉の大峯奥駈道を愉しみつつ南北完全縦走を成し遂げるべく、再び前鬼口を出発して太古ノ辻へと登って南部奥駈道縦走に挑戦。天狗岳(1,537m)、地蔵岳(1,455m)、涅槃岳(1,376m)、行仙岳(1,227m)、笠捨山(1,353m)、玉置山(1,077m)と3日かけて人影少ない南部稜線を独占…、結願の地とされる玉置神社にお参りして十津川温泉へと下山した。

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