【61】朝日岳

【2009年8月23~24日】

2009年の夏、もうじき4才になる愛犬🐕マロンを伴って百名山空白地帯を辿る山旅に出発。彼にとっては本格的な登山デビューとなる山に選んだのは、飯豊連峰の北に聳える大山塊の朝日連峰であった。
本来、朝日は飯豊同様に南北60km東西30kmの大山塊なので縦走すべきところだが、今回は犬連れのため1泊2日で主峰朝日岳を目指す行程とした。
日暮沢登山口から樹林帯の急坂を喘ぎながらひたすら高度を稼ぐ。長距離の車移動による疲労のため汗が吹き出し大苦戦の私を後目に、野生に戻って大はしゃぎの🐕マロンはダッシュで先に駈け出したり戻ったり余裕綽々。
昼過ぎにやっと稜線尾根道に出たものの、脹脛がパンパンでどうにもペースが上がらない。結局、予定の竜門小屋まで到達できずに清太岩山からユウフン山(1,565m)を越えた辺りでビバーク。

翌朝は曇り空、小雨交じりのガスに覆われる主稜線に出て7時半西朝日岳(1,815m)に到達するも展望なし。大朝日岳(1,870m)に向けう途中、僅かに雲の切れ間から特徴的なピラミッドピークが見られたもののピークに到着した11時頃も真っ白で視界無し。諦めて小朝日岳方面へ高度を下げてくると雲の下は晴れていた。
小朝日岳(1,647m)を13時半頃通過し、尾根筋を古寺山(1,501m)からハナヌキ峰(1,196m)まで辿り日暮沢の谷筋へ下って行った。
深田久弥も朝日の価値は連峰全体にあると言う。次回は是非とも朝日鉱泉から主稜線をもっと北にある寒江山、以東岳まで縦走して幻想的な大鳥池の景色を愉しみたいものだ。

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