【80】武尊山

【2014年9月28日】

前日の御嶽大噴火でやや重苦しい複雑な想いを抱えつつ、武尊山登頂を目指して6時半群馬県みなかみ町藤原登山口(1,100m)を出発。日本武尊の東征に機縁するため山名がついているとのことで、鎖場や鉄梯子が沢山取り付けられ信仰登山の対象としてのある意味由緒正しい登山路であった。
僅か2時間足らずで山頂に着いたが、この登りで私にとっては大変センセーショナルな出来事が発生…普通の軽登山ペースで歩いていて初めて女子に抜かれたのだ。結構早い私のペースを更に上回るハイペースの女子、聞けば登山は半年前に始めたばかりの山ガールだと言う。あんなペースで初心者が歩けばどうせバテると高を括っていたが、涼しい顔でピークに佇む彼女を見てすっかり降参、他の降参男子と一緒に記念撮影した。
上越国境の長大な障壁として特異の独立峰と深田久弥が賞賛し、山麓の広い根張りに四通発達の登山コースを有する沖武尊(2,158m)山頂からは360度の大展望が望め、目を凝らすと遠く御嶽から立ち上る白い噴気も見ることができた。
眺望をより長く愉しむべく剣ヶ峰山(2,020m)を経て下るコースを辿ると、先程の若い男女もやって来たので一緒に下山することにした。下りは流石に登山歴の違いから私が優位、歩き方を指導しながら下る。登山口の宝来ノ滝(裏見ノ滝)、武尊神社を観光した縁で、近くの日乃本一の大露天風呂として有名な宝川温泉へ二人を車に乗せて一緒に食事入浴を楽しみ一期一会の時を過ごした。
p.s.筑波の彼女にすっかりホの字彼、恋の行方は定かではない…。

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