【83】大菩薩岳(大菩薩嶺)

【2014年11月30日】

学生時代のゼミ仲間で塩山出身の廣瀬家から程近い大菩薩だが、彼はこの山に登ったことがないというので、この日は一緒に登山することになった。小説「大菩薩峠」の有名さも然ることながら、東京から日帰りできる手頃さでありながら、富士見の絶景が気軽に楽しめるこの山の人気は高い。
朝起きて外に出てみると、大菩薩に向かう国道411号線沿いの小高い場所にある彼の実家から西方、塩山市街地の先には南アルプスの山並みが大きく横たわっているのが見えた。登山が趣味の人間にとって堪らない立地環境なのが如何にも勿体ない。
朝ご飯をゆっくり頂いた後、車で30分走って上日川峠登山口に着いてみると、週末のこの日は予想通り沢山のハイカーで賑わっていた。9時半、唐松尾根を辿って登山を開始、僅か30分で頂稜部の雷岩へ到着した。ここで大失態…あまりの人の多さに地図確認もせず登山者の流れに合わせて歩いてしまい、樹林帯の中の大菩薩嶺ピーク(2,057m)を見落としてしまう。まあいいか…と尾根筋をゆっくり下って、妙見ノ頭から大菩薩峠(1,897m)に着いた11時頃には雲が湧き出してきて、残念ながら富士山の姿を捉えることができなかった。
我々は折角だからと、そのまま南東方向へ歩を進め熊沢山経由で石丸峠まで足を延ばし、上日川ダムを眺めながら下る巻き道を伝って戻ることにした。下山の途中、林道と獣道を間違えて藪漕ぎするトラブルもあり、同行の廣瀬君からプロに任せて安心していたのに…と散々文句が出たがご愛嬌ということにして勘弁してもらった(笑)。

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