【75】高妻山

【2013年10月1日】

お疲れ気味の�愛犬🐕�マロンを戸隠牧場キャンプ場(1,170m)に留守番で残して、今日はゆっくり目の朝8時半、戸隠連山最高峰の高妻山を目指して出発した。10時前、稜線上に出て一不動(1,747m)から右に針路をとって初めて高妻山のピラミッド状の山容が見えた。
東側に飯縄山、黒姫山を俯瞰する尾根道を辿ると、やがて二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至、そして高妻頂上(2,353m)には十阿弥陀と次々に石づくりの祠が姿を現わす。これらの山名は全国各地で見てきたが、序列の程は定かではないものの山岳信仰に疎い私にとって改めて復習勉強するかの如き楽しさを与えてくれた。その先、十一阿閔、十二大日を辿り、乙妻山(2,318m)の虚空蔵菩薩まで至るお裏巡りが修験道の登拝コースらしいが、私は高妻山から引き返して二百名山の戸隠山を経て戸隠神社奥社へと下ることにした。
高妻山で時間は12時過ぎだったので、一不動から2時間半の戸隠山、そこから下って奥社というのは余裕と見込んでいたが大間違いだった。戸隠山(1,904m)には予定通り15時半に着き、八方睨から下降を開始すると地図上危険マークのある一帯に到達。蟻ノ戸渡り、剣ノ刃渡りと呼ばれる難所はその名の通り…いやそれ以上の厳しいルートであった。そこに嫌な強い風が吹き渡る中、唾を呑みこんで数歩踏み出したがどうにも危険過ぎると判断して撤退することにした。
戸隠山に登り直して一不動まで戻り、登山口の戸隠牧場に戻るとなると今度は日暮時間との厳しい闘いが始まった。途中休みなしで必死に歩き続け、周囲が相当暗くなった18時半過ぎ何とか無事下山することができた。

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