【15】霧島山

【1984年3月28日】【2010年5月31日】

大学2年の逍遥会春合宿を終えて、玉名が実家の三戸ゼミ先輩石井さんの車でドライブがてら、霧島山群えびの高原にやって来た。登山はほぼ初めてという観光気分の先輩を無理やり連れて、韓国岳(1,700m)、新燃岳(1,395m)、高千穂峰(1,574m)と中々ハードな縦走であった。ただ、この時どういうコースを辿ったのか記憶が曖昧で、下山後の露天温泉の気持ちよさだけが印象に残っている。

そんな薄い記憶を確かめるべく2010年春、愛犬🐕マロンを連れてミヤマキリシマ咲き誇る霧島への再訪を果たした。高千穂峰山頂からの御来光を狙って、未だ暗い夜明け前に高千穂河原の登山口を出発。誰も居ない山頂に到達してみると、天ノ逆鉾の先に月が残る神秘的な光景が見られた。それから程なくして5時20分、東の空から昇る朝日に清められるような静寂感に浸る。
次第に周囲が明るくなり、新燃岳から韓国岳へと至る稜線がはっきり見えて来た。果たしてどこをどう歩いたのだろうか?と思いつつ下山路を辿ると、御鉢(旧噴火口)淵沿い馬ノ背の登山道脇に朝日を浴びて薄紫色に美しく光り輝く満開のミヤマキリシマの大群落が見えて来た。大満足のうちに高千穂河原へ一旦下山して、えびの高原へ移動(新燃岳は火山活動が活発で入山規制中)。10時半過ぎ韓国岳に登ってみると、大勢の登山者で喧騒の雰囲気…早々に🐕マロンとともに撤退した。

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