【35】剣山

【1988年5月4~5日】

1988年4月10日に開通間なしの瀬戸大橋(児島~坂出ルート)の見物がてら、広島銀行山岳部主催の四国剣山へのゴールデンウィーク山行に参加。
殆ど移動日の初日は雨、剣山ドライブウェイを経てバスで夫婦池まで行き、見ノ越まで30分、更に50分で剣山山頂直下にあるヒュッテまで歩いて宿泊した。剣という名とは裏腹になだらかな牧草地のような優しい山とあって20名弱の参加者の大半は旧友会のお年寄りと初心者女性、またしても若手男子は2名のみで殆ど添乗員の役割であった。その代わり夜の酒盛りでは沢山の差入れがあり、翌日の天候回復を願いつつお腹を満たして床に就く。因みに、その山名は源平合戦で壇ノ浦にて入水した安徳天皇の御剣を山頂に埋めて御神体としたの伝説に機縁があるらしい。
翌朝は願いが通じて晴れ、雲海上にはまさかと思った御来光も見られて一同満足。6時過ぎに剣山頂(1,955m)を出発して南西に延びる稜線を辿り、次郎笈(1,929m)、丸石(1,684m)を経て祖谷川まで下山。ここまでの行程も僅か3時間程度、丸石かずら橋から観光気分で名頃まで林道を歩いてミニ遠征を終了した。
恐らく単独行で来ていたなら、そのまま三嶺(1,893m)までもう4時間縦走したのに…と心残りを感じつつ、またの機会を誓って帰広した。

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