【11】十勝岳

【1983年8月13日】

8月10日16時15分利尻島発のフェリーで稚内港へ18時20分着。21時発の急行利尻を乗り継いで旭川へ着いたのは翌11日の深夜2時46分であった。富良野線の始発5時17分の在来線で6時2分美瑛駅に着き、6時38分の始発バスに乗り換え約1時間かけて白金温泉経由で望岳台の十勝岳登山口(標高930m)にようやく到着。その日は美瑛富士避難小屋まで4時間10分登って床に就く。

8月12日は大雨で視界ゼロのため小屋で停滞。翌13日は天候回復し、美瑛岳(2,052m)、十勝岳(2,077m)、上ホロカメットク山(1,920m)と晴天の十勝連邦縦走を愉しむ。停滞のため予定の富良野岳まで行くことが出来なかったのは心残り…いつかリベンジしようと決意して十勝岳温泉(1,270m)へ下山。屋外の十勝岳を眺める露天風呂は最高の気持ちよさだったので長湯をしていると、原チャリ旅行中の東海大生滝本君が入って来て旅行談義。その時の影響からか…小太りだった彼はその後、新婚旅行でキリマンジャロ登山に挑んだとの報らせがあり、写真には見違えるような筋骨隆々の山人間が写っていた。旅には人生観を変える素晴らしさがある…他人にもそのことが判って貰えたようで嬉しい報告だった。

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